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『ムガベと白いアフリカ人』と大英博物館 - カメルーン仕入旅 番外編

ヤウンデ・シリーズ2010、今回は番外編です。

カメルーンを発つ日。お世話になったホテルのスタッフと記念撮影。
ホテルのスタッフさんたちと
滞在中、親切にしてくださったカメルーン人の皆さんとはメルアドを交換。
ちなみに西アフリカではヤフー・フランス(yahoo.fr)のメールサービスをご利用の方が多いようです。

空港でお見送りまでしてくださったK先生はじめ、滞在中にいろいろ便宜を図ってくださいました在カメルーン日本人の皆様にもこの場で改めてお礼申し上げます。
おかげさまで実りある滞在となりました。

ジンバブエ時代の恩人二人に再会
今回カメルーンから日本に帰る際に、イギリスに寄りました(アフリカの直後に訪れる先進国は、別の星みたいでくらくらします…)。
イギリスでは何よりも、二人の旧知の女性に会うことにしていました。

BさんとSさんです。

むかし、刺繍団体のマネジメントの仕事で2年ほどジンバブエに住んでいたのですが、そのころお世話になった方たちです。

お二人はヨーロッパ人ですが、その後2000年頃からのムガベ大統領による白人所有の大農場の強制収用、黒人暴徒による白人襲撃の増加などのため、生まれ故郷のアフリカの地を離れざるをえなくなり、今はそれぞれ英国に住んでいるのです。

そんなこんなで、Bさんとはほぼ10年ぶりの再開!
ジンバブエ時代、ご好意に甘えてホームステイさせていただきました(現在その家は他人に占有されたままとのこと)。
ミセスB

ピーター・ラビットが出てきそうなロンドン郊外でした。
イギリスの風見鶏

Bさんはご高齢なので、とても心配してましたが、元気そうで安心しました。
日本料理の「肉じゃが」を作って食べてもらいました。
再びお別れをしたときはとても辛かったです。

次に向かった先は北国スコットランド
ゴルフの聖地セントアンドリュースの近くの町でSさんとその家族に二年ぶりに再会。
前回来た時はグラスゴーまで足を運び、セルティックスにいた中村俊輔選手の試合を観戦、スタジアムの熱気に圧倒された思い出があります。

ここでも日本料理「手巻き寿司」と「ちらし寿司」の製作総指揮しました。
海苔と日本米の入手に一苦労でした(笑)
料理中

Sさんご贔屓のジンバブエ人アーティストによるお皿を使用。
ジンバブエのお皿に手巻き寿司

仕事を忘れて、楽しいひと時でした。
ディナー
『ムガベと白いアフリカ人』
実はBさんやSさん、そのお連れ合い、お子さまたちも、アフリカ生まれアフリカ育ちのアフリカ人ともいえます。

スコットランドを後にして、舞い戻ってきたロンドン。
レスタースクエアで上映していた『Mugabe and the White African(ムガベと白いアフリカ人)』というドキュメンタリー作品を観に行きました。


土曜日の18時50分の回。観客は十数人の老若男女。
非白人は私だけ。

先に書いたように、ジンバブエでは白人の農地を取り上げる政策が行われ、農業について知識も経験もない与党の関係者(この映画では官僚の息子である白人差別主義者が登場)などに分配され、国の経済がひどいことになってしまいました。

映画は2008年の大統領選挙前後のジンバブエを舞台にしています。
迫害されつつもジンバブエに残ることを選び、人種差別と人権無視をするムガベ政権をSADC(南部アフリカ開発共同体)の法廷において告発する、勇気ある白人農場主とその家族を取材しています。

映画のポスター。
ムガベとホワイトアフリカンのポスター
"If good men do nothing, evil will prevail. (善人が何もしなかったら、悪が栄えてしまう)"というキャッチコピーは、裁判に挑む勇敢な息子ベンを遠く離れたイギリスから応援する父親のつぶやきです。

このベンさん(フレディ・マーキュリー似)と妻、義父、義母とで経営している農場では500人もの黒人従業員がいて、友好的にやっている様子でした。

この家族も、多くの白人や白人と友好的な黒人がそうされたように、ある日暴徒に襲われて重症を負います。
初老の義父や義母も、顔が腫れ上がって、指を折られて…痛々しくて目を背けたくなるほどでした。

私が接したジンバブエの人々は穏やかなひとが多かったので、こんな非人間的な事件が多発することが信じられませんでした。

主役格のベンさんはどんな状況でも明るさを失わず、とても笑顔が素敵な方で、発せられる言葉もポジティブ。
それ自体が映画の見所のひとつと言ってもよいかもしれません。

とはいえ、ベンさんは寂しげにこう言います。
白人がアメリカ人やオーストラリア人になれるか?
もちろん答えは『イエス』。
しかし白人がアフリカ人になれるか?
ムガベやムベキは『ノー』と言うんだ。
※ムベキは当時の南ア大統領。

暴行されて車椅子生活になりながらも、農場主の義父とともに不屈の精神で裁判を戦い抜きます。

日本人として観ると、少数の白人が大多数の現地の黒人を雇用していることがそもそも不自然に思えますし、植民地支配の歴史にピントをあてていない白人視点のアンフェアな映画だ、といえばそれまでですが、ムガベ政権の過ちがリアルに記録されている点で、たいへん大きな意義のある作品だと感じました(実際、撮影は命がけだったはずです)。

ブリティッシュ・ミュージアム
実はヤウンデでも博物館に行ったのですが、入れてもらえませんでした。
もう二年前から閉館しているとのこと。

というわけで大英博物館でうっぷんを晴らす(?)ことにしました。
大英博物館

こちらは有名なベニン王国皇太后(16世紀)。こういう傑作は当のアフリカにはどれくらい残ってるのでしょうか?


東アフリカのテキスタイル「カンガ」の展示。ティンガティンガも右上にありますね。
東アフリカの布

仮面もたくさん。
アフリカの仮面

バラエティ豊かです。
アフリカ仮面その2

日本の能面と比較しましょう。
日本のマスク-能面

広大な博物館なのですこし疲れました。。

ところがなんと「ホーニマン・ミュージアム」という小さな博物館にて「ガーナの布展」をやっていることを偶然知り、数日後、職業病的にふらふらと訪問。

これは「国家元首プリント」のコレクション。
ガーナの布

説明書きの付いた布もあるのですが−−
椅子のプリント布の意味
私の陰口をたたきたいなら、椅子を用意すればいいでしょう

ええー、この椅子のプリント(暗くて見づらいですが)にそんな深い意味があったとは…。
といった感じでtwitter用の格言もここでいくつか仕入れられました(笑)

今回で「カメルーン仕入れ旅報告」を終わります! web拍手 by FC2  

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お針子オーナー
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梅田昌恵(うめだまさえ)
梅田洋品店(東京都杉並区)
JR中央・総武線西荻窪駅徒歩8分
西荻南1-18-10
13時-20時/火水定休
国内外のクリエーターによるオリジナルのファッションアイテムとアフリカ輸入雑貨を扱う小さなお店です。
最近の日記
リコメンド
テレビドラマをたまたま観て、原作の本書を手に取りました。
ブログにも書きましたが、主人公のミス・ラモツエが魅力的!ボツワナが舞台です。
W杯開幕イベントでのパフォーマンスにも感動!社会問題に関する発言から衣裳の着こなし方までどこまでもパワフルな人です。カバー曲が多い中でも特にAntibalasのメンバーが参加しているジェームス・ブラウンの"COLD SWEAT"がカッコイイ!Oyo
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世界文学史に残る傑作。出だしから面白く、ぶっ飛んでいます。やし酒が大好きな主人公の冒険小説。ちなみに、やし酒は美味しいです。全集版も。
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日本とは電圧やプラグの形が違う外国の宿。これでご飯を炊いたり、お茶を沸かしたりと、毎回助かってます。Cタイプの変換プラグ付きですが、全世界対応のマルチ変換プラグも持っておくとなおよいでしょう。
現在資源のおかげで「成長」しているはずの、アフリカ各国の「暴力」の取材。読了後、ご無事で何よりでした、とつぶやいてしまいます。
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知り合いのイラストレーター・時川真一さんの「あんこ」の本です。西荻のお店も載ってます。2009年11月3日の当ブログにも書きました。
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この本からジンバブエについてたくさんの事を学びました。
ネカと読みます。アフロヘアーとちょっと困ったような表情がキュート。PVもよいので、youtubeなどでチェックしてみてください!
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店頭で実演ビデオを見て衝動買いしたのですが、正解でした!電気も粘着テープも不要で、工夫されています。
ナイジェリアの内戦を舞台にしたアディーチェの英語で書かれた傑作長編小説です。邦訳も待ち遠しいです。
ケイナーンはソマリア出身の歌手です。Amazon.comによればジャンルはアンダーグラウンド系のヒップホップです。エチオピアン・テイストな9曲目"America"が好きです。
こんなガイドブックを待ってました!ミュージシャンたちのポートレイトも素敵です。
なお、「自分のお気に入りアーティストが載ってないことを確認する」という使い方も一興かもしれません?
著者はイラストレーターで調理師です。
素材の味を楽しめる、塩だけで味付けができる料理の本です。魚、肉、最後はデザートまであります(26ページに当店販売中のモロッコグラスが顔を出しています♪)。
先日たまたま書店で目にとまりました。この本に載っているような素敵なアトリエにあこがれてます。
著者による豊富な写真(ただし表紙以外は白黒です)とともに豊富な知識も感じさせる読み応え充分な文章で00年代アフリカ西海岸諸国(チュニジアから南アまで)がリアルに描写されています。
小動物の丸焼きの写真には注意・・・。
ボツワナでのお話です。
ディケレディとマーガレットの友情が素晴らしい。差別に屈しない女性の話でもあります。
アパルトヘイトの時代に亡命せざるをえなかったミュージシャンたちの闘いのドキュメンタリーです。もちろんサントラもおすすめです。
フラメンコが強烈な印象を残すジプシーの映画です。思わず踊りだしたくなるサントラもオススメです♪
マヌ・チャオ。久々に聴いて、良さを再発見!作業がはかどります。オフィシャル・サイトもおしゃれで、軽快(時に政治的)な音楽が流れつづけます。
ナイジェリア出身のシンガーソングライター。声と歌詞に特長があり、今後が楽しみです。2008/9/10の東京公演でお話することができました♪
アフリカーナーの著者は2003年にノーベル文学賞を受賞しています。転落していく男の物語です。映画化されたようですが、日本での公開はいつ頃でしょうか。
アパルトヘイト時に南アの女性作家によって書かれた物語です。出版するにも大変だった経緯があとがきにも書いてあります。
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スコットランド在住の友人の薦めで買いました。棒針を持った女の子たちがチャッティングでニッティングな教本ですが、眺めるだけでも楽しいです。『スティッチンビッチ』の続編です。
近未来の初老の女性と少女のお話です。ジャンルはSFになるようですが、身近に感じてしまうのがレッシングのすごいところです。
著者は途上国の現実をよく知っている経済学者です。「実は今までの援助は少額すぎた」など独自のデータを明らかにし、私たちが生きている間に貧困をなくそうと様々な主張をします。確かな知性と情熱を感じます。
なぜみんなが「パリパリ」言うのかこれを読むとわかります♪
特派員として滞在したアフリカについて書かれています。特に自立を阻む結果となった開発援助のエピソードにはっとさせられました。
なぜか一番好きな映画です。何回も観ました。なぜかはわかりません・・・。
男性でも女性でもない第三の性に関する報告。とても驚きました。インド文化は奥が深いですね。
アフリカの「音」に関する様々なエピソードが満載です。無文字の伝統や「アフリカ時間」の生み出す豊かさについての記述にも納得です。
ナイジェリア人女性による素晴らしい短編小説集。2008年6月8日の当ブログで感想を書きました。
フェラがあなたに語りかけてくれます。
貴重な一冊です!
フェラ・クティの凄さがこの一冊でわかります。そして勇気をもらえます♪
知人のイラストレーターの本です。一人暮らしの方へのプレゼントにグッド♪
この一冊であの「寿」の歴史がわかります!Vo.のナビィさんには会うといつも元気をもらってます♪
友人のイラストレーター、かわむらえり子さんの本です。読めばハッピー・ジンクスがきっと見つかるはず♪
アフリカ映画を日本に紹介しつづけた白石顕二さんの著作です。ぜひ皆さんにもアフリカ映画を見てもらいたいです。
織本知英子さんのカンガ写真集。「お宝カンガ」も満載です♪当店でも扱ってます。
アフリカ美術研究家・白石顕二さんの最後の著作です。アフリカの映画・音楽・絵画の現場を伝えています。

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